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強行転院計画!

土曜日に父の転院希望を伝え、月曜日の午後1時頃に先生との面談の後、紹介状を書いて頂く事になっていたはずでした。
電話があってからでは、ロスタイムがあるので、12時50分頃家を出て、病院へ向かいました。
病院に着いてから父に聞くと、午前中にレントゲンを撮ったり、CTを撮ったりしたと言うので、転院の資料としてやって下さったのだとばかり思っていました。

1時半になっても、2時になっても先生からお声が掛からなかったので、看護師に聞いてみたところ、先生は会議が入って、まだ終わらないとの事でした。
明日も午前と午後に外来診療なので、早くには会えないと言われました。
続き
で、結局待ちに待って、先生に会えたのは、午後4時半過ぎになりました。
先生の説明では、午前中に検査をした結果、快方へ向かっているので、転院をせずに、このままここで治療を続ければ問題はありませんという事でした。
しかし、重度の認知症患者さんばかりの病院では環境も悪く、夜中でも煩く、父が落ち着けないと説明すると、先生は「大きな病院へ転院するなら分かりますが、同規模の中央(病院名)では同じ治療なので、転院の意味はありません」を繰り返すばかり。

「転院の意味」
環境が悪いという理由で十分です[!]

しかも、父が苦しがっていた時に、父は「楽に死にたい」と言っていた。
それを先生が「患者の意思を尊重したい」と言った。
痛い、苦しい、死にたい[…]
これを患者の意思と言えるのだろうか[?]
「でも生きたい」部分はカットでいいのだろうか[?]

苦しんでいるのは患者さんなので、一番に尊重するべきなのは患者さんの意思ですという事を貫いていた。
そして、今回治っても、また肺炎になる事もあるので、その時は、最期をどうするのか家族で決めてきて下さいとも言った。

とにかく何を言っても先生は紹介状を書くとは言わないので、喧嘩をする訳にも行かず、一先ずここで治療を続けるという事にして病室へ戻りました。

先生と長々話をしていたので、父が「もう正直に言ってよ。俺はもう駄目なんでしょ[?]覚悟は出来てるから、本当の事を言ってよ」と言うので、本当の事を言いました。
「こんな病院へ入ったから、無理やりにでも連れ出して転院させろと本家で怒ってるよ。だから中央病院へ転院したいと先生に相談してたの。それだけ。頑張ってもまだ死ねないの」
そう伝えると父は「転院[?]そうなの[?]駄目じゃないのかよ[?]」と笑った。[エヘヘ]
そこで、「でも、治って退院したら、肺炎にならないために、歯磨きとうがいだけは面倒がらずにやらないと、細菌が肺に入って、また肺炎になるよ」と私が何気に言いました。

その後、プリンかオレンジゼリーが食べたいと言うので、先生に聞いてみると、ゼリーなら看護師付きで食べさせてもいいと言うので、夕食時にオレンジゼリーを買って食べさせました。
最初は、看護師が少量ずつ食べさせてくれていたのですが、「食った気がしないからスプーン頂戴よ」と言うと、スプーンを取って自分ですくって食べ始めました。
三日間食べていなかったので、食べてもスプーン一、二杯くらいかと思っていたら、「うまいな~[♪]」と言いながらカップ一杯食べてしまいました。

そうしたら、普段、面倒がってしなかった歯磨きをしなきゃと言い出しました。
お湯と歯磨き(歯磨き粉は咽るのでなし)とうがいキャッチを用意すると、一生懸命口腔内を綺麗にしようとしていました。

「もう早く楽に死にたい」[…]
「患者の意思を尊重」[…]

本当に死にたい患者が、食べたい、歯磨きしたいとは言わない[!]
本当は生きたい[!]

その姿を見て、こんな病院で死なせる訳には行かないと思いました。

そして今日、病院へ行くと、昨日より少し元気がない父がいました。
尿の出も昨日より悪い。
昨日は転院させないために、何か薬を使ったのか[?]と思ってしまいます。
こうなると、信用もありません。
病院から帰って、すぐに転院希望先の中央病院へ車を走らせました。

中央病院の一階に、地域医療連携室・患者家族相談室という所があり、相談をさせて頂きました。
現在の入院中の病院の説明、家族と患者の思い、両親も親族も転院を望んでいる事、どうしても転院をさせてもらえない事等等を相談しました。
家族構成、父の生年月日、住所氏名電話番号、介護責任者(私)の住所氏名電話番号を記述し、その用紙に私が話した事情を担当者が書き込んでいました。
すると、中央病院側から、紹介状や過去の病歴の資料があるに越したことはないが、どうしても紹介状を書いてくれない、資料を渡してくれない最悪の場合でも、転院後、すぐに入院できるよう調整しておきますという返事を頂けました。
調整完了後に電話連絡をするので、完了までは出さないようにとの事で、現在電話待ちの段階です。

最後に担当の方が、
「現在入院中の病院は「患者の意思を尊重」という事ですよね。
患者さんの「死にたい」は、その時の苦しさで、どうでもいい気持ちが強くなりますから男性は特に言います。
でも、「意思」ではないんですよ。諦めです。
治る可能性があれば、治すのが医療であって、可能性があるうちに家族に最期を決めてと口にするべきではないですね。

しかし、本人に転院の意思があっても、先生に「転院しますか[?]」と聞かれた場合、白衣に萎縮して「このままでいいです」と答えてしまう老人の方は多いんです。
その場合、その病院の先生は「このままここで治療を続けるのが患者の意思です」と言うと思います。
お父様には、白衣を怖がらずに、ハッキリと「転院する」と言ってもらいたいんです。
そうすれば、角が立たずに転院できますから。」
とアドバイスを頂きました。

確かに、納得できる環境で、納得できる治療を受けても、それでもどうにもならない最期がある。
でもそれが本当の最期であって、可能性があるうちは最期ではない。
そう私は思います。

夕方、本家から電話がありました。
中央病院に根回しをしておいた事を話すと安心していました。
過去に、本家のお嫁さんの父親も、現在父が入院中の病院から転院という事態になった事があったそうでしたが、その時も、最後まで紹介状も書いてくれず、資料も「持ち出し禁止ですから」という理由で渡してもらえなかったそうです。
そして強行転院を決行したそうです。[モヤモヤ]

疲れましたが、今日は少し、気持ちが楽になりました。
これも、昨夜アドバイスをくれた蛙どんや那須さんや園田さんやお豚のお陰でもあります。[ニコニコ]
生きようとしている父のために、もう一踏ん張り頑張ります[!]

入院診療計画書(平成21(2009)12月1日)
1.病名(他に考えられる病名)
急性肺炎、心不全、CO₂ナルコーシス、胸水、気管支喘息、COPD、肺気腫

2.症状及び治療計画
①肺炎に対し抗生剤点滴投与を行っています。
②心不全の合併、胸水蓄留がみられ、利尿剤投与をしています。
③炭酸ガスが血液中に貯まり、意識が低下していた為、非侵撃的特続陽圧呼吸(マスク(NIPネーザル)による補助換気)管理を行いました。
④気管支喘息の症状に対し、ステロイド点滴投与中です。

5.その他
・誤嚥による肺炎の発症の可能性がある。
・尿路感染の発症の可能性がある。
・店頭の可能性がある。

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